20230604

「私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる」(マタイ福音書28:20)

教会の歴史は聖霊降臨後の歩みを始めます。
その最初の主日は三位一体の主日とされます。
地上に小さな歩みを始めたキリストの教会はその初めから多くの困難を抱え、外の世界からの挑戦を受けながら成長してきました。
その挑戦の一つは自分たちのイエスを信じる信仰の内容を表明することでした。
聖霊降臨日のペトロの説教は正に力強い信仰の証しでした。
ペトロの語るイエスに対する言葉の一つ一つが聞く者の内臓にまで届くものでした。

その後の教会は自分たちが信じている神がどのような方であるかを告白して、その神は父なる創造者である神、子なる贖い主である神、そして慰め主である聖霊なる神、すなわち三位一体の神であり、それぞれの関係は本質を同一の「愛」とする、世界と私たちを生かし力づけるために、あの天地創造の時「光あれ」(創世1:3)と語られた神が、私たちの日々を支え導いておられる神を信仰によって告白するにいたりました。

その信仰はフランス人のパスカルが「哲学者の神」ではなく「アブラハム、イサク、ヤコブの神」と語った神を信じることでした。

聖霊降臨後の教会を生きる現代の私たちもいよいよ深く神の御心がいずこにあるかを尋ね求めて信仰の深みへと進んでまいりたいものです。

(司祭 バルナバ 関 正勝)