バス

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 10日にバスに乗った。あ、昨日も乗ったけどね。区役所の側の停留所で爺婆がたくさん降りた。理由がわからない。なにしろごった返して、何人もが降りて行った。私の内側に座っていたおじいさんも「降ります」といってたので「待ってください、今立ちますからね」といって立った。
反対側の座席の人も立った。狭い通路はおじいさんで塞がった。と、前を見ると、40代くらいのバスの中では目立って若い小太りの男が突っ立ってブロックしている。「邪魔なんだよ、お前が」と心の中で呟きながら入れ替わった。

 後で考えたんだけれど、ひょっとしたら、彼は障害を持った人かもしれない。知的障害があって、そういう判断が苦手な人なのかもしれない。だとしたら、こっちが対処して当たり前だ。と、ここまで考えてきて、そうか、電車の中で足を投げ出している若者とか、座席の隣に買い物を座らせているお婆さんたちだって、知的障害を持っているのかもしれないのだ。優先席に平然とアベックで座っている若者だって、そうかもしれない。それともそういう解釈は障害を持っている人を返ってバカにする解釈かもしれないなぁ。