優先席

 爺さん婆さんが優先席に座っている若者に文句を言ったといって大騒ぎしている書き込みは後を絶ちませぬなぁ。
障害を抱えている若者が座っていたら、爺さんが来て「オイ、若い者はあっち行け!」といったとか、ハイキングの格好して朝から中央線の下りで、大きな声で喋っている爺婆はうざいとか、自分で好きでハイキングいったんだろうから、帰りの電車で優先席にやってきてこれ見よがしにするのはよせ!とか、それはもういいたい放題だよ。
 障害者の若者が座っているのに気がついて文句を言う奴なんて滅多にいないだろう。障害を抱えているとわからないとしたって、若者が優先席に座っているのに「オイ、立てよ!」といえる元気な奴はそんなにいないぞ。私の知る限り、優先席に座っている若者はどんな爺さん婆さんが乗ってきたって知らん顔しているじゃないか。だから少しはマシな爺さんが、辛そうな婆さんに席を譲っているんだよ。
 だから、「人の振り見てわが振り直せ」なんだよ。今文句言っている若者も爺さん婆さんになる。横柄な態度を取っている爺さん婆さんも昔はそうだっただろ?爺婆なんて気にもしなかったじゃないか。
 こういうことをいいだしたらキリがないよ。
 と、書き込んでやりたいんだが、ぼっこぼこにされちゃうかもなぁ。
 日本の都会社会はこういう点では本当に発展途上国で、この先発展はしないだろうなぁと思わせるよなぁ。格好良さがない。
 そんなこと言っている場合じゃねぇんだ、お前達生き残った年寄りは誰も彼も美味しい目を見てきたんだろう、俺たちはそうじゃないと被害者になっているからねぇ。
 まぁ、それは無理もない。これから先の日本はどんどん衰えていくばかりだからな。もう日本が美味しい目を見ることができる順番は通り過ぎちゃったんだから。それを「日本凄い、日本はこんなに優れている!」なんて戯れ言に惑わされているととんでもないことになっちゃうんだし、まさにそうなりそうだしな。
 年寄りは傲慢だ!とやり込めればいい、それで気が済むんだったら。足下に灯がつくのはもうすぐだ。