どうやら警官が来ていたのは上下の住民間の諍いごとらしい。夜中に騒音を出す、注意しにいったら、それからいろいろ報復される、ということらしい。
そういえばうちの上の部屋もなんだかわからない家族で、16年前に入居したときに、何度挨拶に行っても居留守を使って出てこなかった。そのうちにこの住民がベランダに水を撒いた。ベランダには緊急脱出用のハシゴが折り畳まれてあって、その開放部から水がしたたり落ちてきた。慌てて上の階へいって、「そこに水を撒かれるとこういうことになってしまうんですよ」といった。彼らは最上階だからそれがなにを招く結果となるのかがわからない。うちがいっていることに対して言いがかりをつけてきていると思い込んでいるらしい。行きあっても挨拶もしない。おかしい人だなぁと思ったけれど、どうやら日本人ではないらしい。だから言語的に不安があって、挨拶に行っても出てこなかったようで、だから、水を撒かないでといいにいったときも、喧嘩を売られていると思っていたのではないか。そういわれてみると、出かけるときも目深にキャップを被っていて、顔を見られないようにしているみたいだ。
