眠れなかった


　小澤征爾の訃報を聞いたからではないだろうけれど、昨夜はいつまでも眠れなかった。ラジオ深夜便も聞いてしまったし、しまいには女子バスケが負けたのも見ちゃったし、ニッポン放送の徳光が始まるのも聞いてしまった。
　呻吟しながら、あぁ、年寄がうつ病になるというのは、周りがどんどん死んでいき、自分もそれほど長いわけじゃないんだなぁと実感していくとなるのかもしれないなぁと思った。ところがそこでラジオに出てきたのは92歳の大村崑で、なんと80歳を過ぎてからジムで筋トレを始めたというのだ。元気な人はいつまでも元気なんだね。

節操


　散歩に出る。確たる目標がない散歩というものがある。特に冬場はお日様が照っていれば、その日差しを浴びて歩けば温かい。ということになると、北へ向かって背中に日光を浴びながら行くか、南へ向かって正面から日を浴びながら行くか、どちらかを選択することになる。

日真名氏飛び出す


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　かつてTBSテレビ（当時はラジオ東京テレビとか云ったかもしれませんね）土曜日の夜9時半から生放送（当時は殆ど生放送）していた三共製薬提供の「日真名氏飛び出す」というドラマが有りました（1955年4月9日 - 1962年7月14日）。うちにはテレビがなくて、近所にあったお金持ちのおたくに入り浸って見せてもらっていました。そのうち、そのお宅があまりにも居心地が良いので居続けて、嫌がられているのも知らず、図々しくお邪魔していたのが、今思い出すとむちゃくちゃ恥ずかしくなります。もう60年以上昔の話なのに。本当にごめんなさい。

　その「日真名氏飛び出す」の途中のコマーシャルが三共製薬のドラッグストアから（もちろんセットです）宮地晴子がするのです。その後ろに流れていたのが、コール・ポーター作曲、映画「High Society」の中でビング・クロスビーとグレース・ケリーが唄う「True Love」なんですね。演奏はかのMantovani Orchestraでございます。

　爺さん、ようやく思い出して、隣の区の図書館からCDを借ります。